本日は、ANA - TopicsExpress



          

 本日は、ANA HOTEL「花梨」にて昼食後、定期購読しているDer Spiegelを丸善で受け取り、研究室で執務。     1961年の本日、旧東独によるBerlinの壁建設が始まっている。有刺鉄線からコンクリート製の壁へ、更に、地雷の設置へとエスカレートした第1歩。「壁博物館」等で見聞したところでは、亡命に失敗してBerlinの壁で射殺された人は192人(Berlinを含む東西境界線で射殺された総数は約500名)、Berlinの壁での逮捕者は約3000名、東Berlinから西Berlinへの亡命に成功した人は5000名以上とされる。逮捕者数の方が圧倒的に多いのは、国家保安省(StaSi)が亡命者を尋問して背後関係者を一網打尽に検挙しようとしたからだと思われる。博物館には脱出成功例の展示も多いが、失敗者の遺留品もあり、その後の人生を思うと辛くなる。  他方、統一後は、旧東独社会主義統一党(SED)幹部の多くが訴追後、公判中死亡したのに対し、亡命者を射殺した国境警備隊員がドイツ連邦共和国(旧西独)法で訴追・処罰(執行猶予付ではあるが)されたことを思うと、末端の者の悲哀も感じる。南北朝鮮の統一後にも同様な問題が起きることだろう。このFBを読まれている法学部生・法科大学院生諸君も、機会があればBerlin「壁博物館」「旧東独博物館」「国家保安省記念館」を訪問されることをお勧めする。
Posted on: Tue, 13 Aug 2013 13:38:17 +0000

Trending Topics



Recently Viewed Topics




© 2015